
1. 企業概要
- 社名:DMCI Homes, Inc.
- 設立:1995年
- 業種:不動産開発(住宅部門)
- 特徴:フィリピンの大手不動産デベロッパーで、中〜高所得層向けの高品質・中価格帯住宅に強みを持つ。
- ブランドポジション:コンドミニアムを中心に、機能性・快適性・緑地空間を重視した「リゾート風住宅開発」で知られる。
2. 親会社:DMCI Holdings, Inc.
- 上場:フィリピン証券取引所(PSE: DMC)
- 設立:1995年、建設大手 D.M. Consunji, Inc. を母体として持株会社化。
- 創業者:David M. Consunji(「フィリピン建設業の父」と呼ばれる)
- 事業領域:建設、鉱業、発電、水道、不動産など、多角的に事業展開。
- 戦略的強み:本業である「建設」を基盤に、住宅・インフラ・資源エネルギー事業を統合。
3. DMCIグループの主要関連企業
D.M. Consunji, Inc.
- 建設部門。大規模インフラ・高層ビル・商業施設の建設実績多数。
- DMCI Homesの住宅建設も担う。
Semirara Mining and Power Corporation (SMPC)
- 石炭採掘と石炭火力発電の最大手。
- フィリピンの電力供給において戦略的役割を持つ。
DMCI Power Corporation
- オフグリッド地域(離島など)での発電事業。地方電化を推進。
DMCI Mining Corporation
- ニッケルなど鉱物資源の採掘。
Maynilad Water Services, Inc.
- 共同出資による水道事業。マニラ西部の水供給と下水処理を担当。
DMCI Homes
- 都市部の中〜高層住宅を開発。グループの「消費者向け不動産事業」を担う中心企業。
4. 投資家にとっての魅力
- 安定需要:フィリピンの都市化・人口増加により、中価格帯住宅需要は継続的に拡大。
- 強固な建設バックボーン:親会社の建設会社が施工まで担うため、コスト効率と品質管理に優れる。
- 多角的収益基盤:住宅販売に加え、鉱業・発電・水道といったインフラ事業からも収益を確保。
- シナジー効果:建設(D.M. Consunji, Inc.)と不動産(DMCI Homes)の連携により、垂直統合型モデルを確立。
5. 投資リスク
- 住宅ローン金利上昇による購買力低下。
- 鉱業・発電事業は国際商品市況や環境規制の影響を受けやすい。
- 不動産市況調整時の販売スピード鈍化。
まとめ
DMCI Homesは、中価格帯住宅市場に強い不動産会社であり、親会社DMCI Holdingsの建設力とグループの多角的事業(鉱業・発電・水道)を背景に、安定した成長を続けています。
投資家にとっては、住宅需要拡大とインフラ事業の両方を享受できる「総合的なフィリピン成長テーマ」銘柄の一つです。
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